
電力と国家
集英社新書
佐高信
2011年10月31日
集英社
748円(税込)
科学・技術 / 新書
軍部と革新官僚が手を結び、電力の国家統制が進んだ戦前、「官吏は人間のクズである」と言い放って徹底抗戦した“電力の鬼”松永安左エ門「原爆の洗礼を受けている日本人が、あんな悪魔のような代物を受け入れてはならない」と原発に反対した木川田一隆など、かつて電力会社には独立自尊の精神を尊び、命を賭して企業の社会的責任を果たそうとする経営者がいた。フクシマの惨劇を目の当たりにした今こそ、我々は明治以来、「民vs.官」の対立軸で繰り返されてきた電力をめぐる暗闘の歴史を徹底検証し、電力を「私益」から解き放たねばならない。この国に「パブリックの精神」を取り戻すところから、電力の明日を考える。
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(無題)
福島の原発事故については、類書が沢山出版されているので、詳しくは触れないが、この事故は明らかに人災であると著者は言い切る。なぜなら、原発の安全審査をする経産省の原子力安全・保安院の委員が、許可を申請する電力会社側とつながっている、あるいは同一人物などということが平然と行われてきたからだ、という。東京電力が現在のような体質になったのは、平岩外四が社長になってからだという。本書は電力の鬼と言われた松永安左エ門が戦前から企業の社会的責任を果たそうとした生き方を貫いた様を大部分を割いて記している。
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