我が家のヒミツ
集英社文庫(日本)
奥田 英朗
2018年6月21日
集英社
748円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
結婚して数年。自分たちには子どもができないようだと気づいた歯科受付の敦美。ある日、勤務先に憧れの人が来院し…(「虫歯とピアニスト」)。ずっと競い合っていた同期のライバル。53歳で彼との昇進レースに敗れ、人生を見つめ直し…(「正雄の秋」)。16歳の誕生日を機に、アンナは実の父親に会いに行くが…(「アンナの十二月」)。など、全6編を収録。読後に心が晴れわたる家族小説。
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ささやかな幸せ
あなたの家族のヒミツは何ですか?】 人間なんて、呼吸しているだけで奇跡だろう。 ましてや服を着て、食事をして、恋をして・・・。 人間は呼吸をしているだけで奇跡。それ以外はみんなオマケみたいなものだ。 それを聞いてすこし心が軽くなった。 子どもができない。。。 子どもがいたほうがしあわせな人生を送れる。 これから歳を取ったときどうするのか。 最初から諦めるのは無責任だ。 早いうちに病院へ行って診てもらえ。 問題があるなら治療を受けにいくべきだ。 そう、夫の親に言われたらどうだろう。 ものすごく悩むだろう。 きっと自分を責めるだろう。 子どもができないのは誰のせいでもないし、単なるめぐりあわせに過ぎない、よそと違うからって、そんなことでおれたち夫婦はしあわせを見失ったりしないし、何か引け目をかんじることもない、今度その話をしたら、おれは二度とこの家の敷居をまたがない。 夫は一人で帰った実家でそう言ったそうだ。 自分がいないところで。 自分をあえて外して。 お義姉さんが電話でこっそり教えてくれた。 弟を見直した感動したよって。 電話を切ったら涙があふれてきた。 これまで溜まっていたものが、一気に放出されて、思い切り泣いた。 プランAしかない人生は苦しい。 不測の事態に備えてプランBやプランCがあっていい。 理想の展開なんてなかなか起こらないものだから。 プランBやプランCを楽しく生きればそれでいいんじゃないかな。 普通ってなんだろう。 普通じゃなきゃダメなのかな。 みんな同じならつまらない。 それぞれの家族のありかたがあっていいじゃないか。 それぞれの家族のしあわせの形がきっとある。 あなたの家族にも。
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