真夜中のマーチ
集英社文庫(日本)
奥田 英朗
2006年11月30日
集英社
792円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
自称青年実業家のヨコケンこと横山健司は、仕込んだパーティーで三田総一郎と出会う。財閥の御曹司かと思いきや、単なる商社のダメ社員だったミタゾウとヨコケンは、わけありの現金強奪をもくろむが、謎の美女クロチェに邪魔されてしまう。それぞれの思惑を抱えて手を組んだ3人は、美術詐欺のアガリ、10億円をターゲットに完全犯罪を目指す!が…!?直木賞作家が放つ、痛快クライム・ノベルの傑作。
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泥棒だらけ
【泥棒がいっぱい】 主人公は自称青年実業家のヨコケンこと横山健司25歳。 高校生の時からパーティー券を売りさばき、上前を撥ねて儲けいていた。 汗水たらして働くなんて、馬鹿らしい。 会社に就職する気などさらさらなかった。 いくら東大をでて一流企業に勤めたところで、人に使われている限りは蔵は立たない。 世の中には三種類の人間がいる。 物を作る人間。 物を売る人間。 そして抜く人間。 そして、この順番は「馬鹿な順」だ。 手下のアキラとともにパーティーを企画する毎日。 しかし、そんな生活にも不満が出てきた。 手間のわりにそこまで儲けがでない。 ちまちま稼ぐのが面倒になってきた。 俺はもっとデカい仕事ができるはずなんだ。 自分にふさわしいのは、もっと大きなお金が動く仕事。 こんなところで燻ってる俺じゃねぇ。 人生の目標は、大金を稼いで派手に遊ぶこと。 そして大物扱いされること。 それが、最大の望みだ。 ひょんなことで知り合った、なんちゃって御曹司と、謎の美女+犬一匹。 美術詐欺のアガリである10億円をターゲットに完全犯罪を目指す。 が・・・・。 出てくるわ出てくるわ、泥棒がいっぱい。 狙う奴らが多すぎる。 あっちで邪魔され、こっちで邪魔され。 奪い合い。騙しあい。 果たして三人+一匹は大金を手にすることが出来るのか!?
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