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神々の山嶺(下)
集英社文庫(日本)
夢枕 獏
2000年8月23日
集英社
1,100円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。羽生が目指しているのは、前人未到のエヴェレスト南西壁冬期無酸素単独登頂だった。生物の生存を許さぬ8000メートルを越える高所での吐息も凍る登攀が開始される。人はなぜ、山に攀るのか?永遠のテーマに、いま答えが提示される。柴田錬三郎賞に輝いた山岳小説の新たなる古典。
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古今東西の本棚
(無題)
後半は、エベレスト冬季南西壁無酸素登頂に羽生丈二が挑む話に流れていきます 。わたしは、iPad片手に羽生が本書で通ったルートを写真で見つつ読みすすめました(文明の利器は便利 )。ベースキャンプ近くにあるアイスフォールから圧倒されます。氷雪の一個一個が象よりでかい。カメラマンの深町が羽生の後を追ってエベレスト南西壁に向かうあたりから物語は一気にヒートアップして一気に読みきりました 。「山は麻薬だ」という言葉はどこまで真実なのか?多くの人が山に向かうのを見ると答えは自ずから見えているのかも。
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