光の帝国 常野物語
集英社文庫(日本)
恩田 陸
2000年9月30日
集英社
660円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちからー「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。穏やかで知的で、権力への思向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮らす人々。彼らは何のために存在し、どこへ帰っていこうとしているのか?不思議な優しさと淡い哀しみに満ちた、常野一族をめぐる連作短編集。優しさに満ちた壮大なファンタジーの序章。
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密かに暮らす人々
starstarstarstar 4.5 2022年08月28日
star
いわゆる「超能力」一族という位置付けになるのでしょうね。 彼らは市井に紛れて目立つことなく暮らしている。 故郷を離れ、一族以外の人たちと血を交わらせ、その場所に根付きつつも何かがあれば再び一族は集結する。 彼らは目立つことを好まず、極力表に出ない暮らしをしていて、そのあり方は「淡々と」しすぎているようにも感じます。 多くの人が知らない存在。 けれども、なくてはならない存在なのです。 現実世界にこんな一族がいて、もしかしたら隣に住んでいる人がそうかも、と想像するのも楽しいし、もしかしたらわたし自身が「時が来るまで」封印されているのかもしれないし。 そう想像するのも楽しいものでしたし、実際に、もしかしたら、こういう方々が「淡々と」時の流れの中で「調整」を任されているのかもしれないですね。
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超能力を持った人達の話
SFか?読んだことを忘れる本。なんだ、これは?
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