ワセダ三畳青春記

集英社文庫(日本)

高野 秀行

2003年10月22日

集英社

792円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。

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書店員レビュー一覧

酒井七海

書店員

ちょっとどうしても笑っちゃってなかなか読めない

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3
2020年09月10日

長江貴士

書店員

高野秀行「ワセダ三畳青春記」

--
0
2019年12月17日

みんなのレビュー (1)

Readeeユーザー

(無題)

starstarstar 3.0 2018年02月06日

時代はバブル真っ盛りの90年代初め。浪費と消費が美徳とされる世界の路地裏で、それとは無関係に生きる貧乏アパートの住人たち。「早稲田大学探検部」というサークルがあり、探検部の著者の青春時代の一シーンを切り取ったものが本書。ともかく面白い。ほのぼのとした嬉しさと、集まってくる奇人変人の可笑しさが群を抜いていて、目が離せないと言うか、一気に読み上げてしまう。心地よく自由で気ままな生活を楽しんだ著者が、やっとこの野々宮荘を離れていくまでを描く。読後に嫌味が残らない。描かれているのは常識はずれの貧乏と怠惰であるにもかかわらず、なんのケレン味も無い。

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