
カケラ
湊 かなえ
2020年5月14日
集英社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
美容クリニックに勤める医師の橘久乃は、久しぶりに訪ねてきた幼なじみから「やせたい」という相談を受ける。カウンセリングをしていると、小学校時代の同級生・横網八重子の思い出話になった。幼なじみいわく、八重子には娘がいて、その娘は、高校二年から徐々に学校に行かなくなり、卒業後、ドーナツがばらまかれた部屋で亡くなっているのが見つかったという。母が揚げるドーナツが大好物で、それが激太りの原因とも言われていた。もともと明るく運動神経もよかったというその少女は、なぜ死を選んだのかーー? 「美容整形」をテーマに、外見にまつわる自意識や、人の幸せのありかを見つめる、心理ミステリ長編。 【著者略歴】 湊かなえ(みなと かなえ) 1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞、受賞作を収録した『告白』でデビュー。同作で09年本屋大賞を受賞。12年「望郷、海の星」で日本推理作家協会賞短編部門、16年『ユートピア』で山本周五郎賞を受賞。18年『贖罪』がエドガー賞候補となる。その他の著書に『夜行観覧車』『白ゆき姫殺人事件』『母性』『山女日記』『リバース』『未来』『落日』など多数。
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みんなのレビュー (4)
得手不得手。
『あの子、大量のドーナツに囲まれて死んでいたらしいよ』 というキャッチーな帯に惹かれ即買い🍩 章毎に各登場人物の一人語り形式で物語が進むのだけど 初めて対峙したこの手法に最後まで馴染めず。。。 一人語り形式で進めていく為に、対話相手(主人公?)からの質問をいちいち反復する話し方にはくどさを感じてしまい心の中で何度ツッコミを入れたことやら。 登場人物がやや多めの印象ですが、一人語り形式だと登場人物達の相関図が浮かびにくいです。 丁寧に読み進めればきちんと理解はできるのですが、 途中から登場人物達の関係性を繋げていく作業が大変になったので相関図を紙に書きました。 これにより幾分か物語に集中できた事と、だんだんと話の中核に触れてきたので最初より苦痛なく読み進めることができました。 後半はスピードアップして一気に読み終えましたが、 作品を通して伝えたかったメッセージが見出せず気がついたら終わってしまっていた感じです。 主人公と思わしき久乃の目的もよく分からず 有羽の死の真相も一応は分かったけど、締めが弱いような...? 何度か読んでみればまた違った感想が出てくるのかもしれませんが初見の今回は疑問が多いままに終わりました。 未だ本の中に取り残されたままのようなすっきりしない読後感。 テーマが美容整形のミステリーということで 以前読んで面白かった中山七里さん著「嗤う淑女」の様な話を期待していましたが、先入観は駄目ですね。 2022.6.23
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「カケラ」とは
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Haba Masato
考えさせられる。
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