あかずの扉の鍵貸します

谷 瑞恵

2021年10月5日

集英社

1,760円(税込)

小説・エッセイ

火事で家族を失った大学生の水城朔実は、自らを育ててくれた恩人に頼まれ、「幻堂設計事務所」、通称「まぼろし堂」を訪れる。主の幻堂風彦が案内してくれたのは、館内に迷路のように広がる部屋の数々。この「まぼろし堂」には、「あかずの間」を貸し出すというもう一つの顔があり、さらには訳ありげな下宿人たちを受け入れてもいて…。個々の人生の物語に「居場所」をあたえる「まぼろし堂」と風彦との出会いが、身寄りなき朔実にもたらすものとは?

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歌菜

開かずの間

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3.5 2023年11月16日

「あかずの間」を貸し出す、という設定に惹かれた。物語の世界観とまぼろし堂に集う不思議な下宿人達も個性豊かで良かった。「人の歴史」を委ね、守る開かずの間が実際にあったら自分は何を入れるだろう?と考えながら読むのも面白い

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