家族 ファミリー

P+D BOOKS

山口 瞳

2016年6月7日

小学館

660円(税込)

小説・エッセイ

「私は競馬に熱中する。父の血が競馬にかりたてるように思うのだ…」主人公の私は府中の競馬場のパドックで、川崎の幸町小学校での同級生・石渡広志に偶然会った。このことがきっかけとなり、私の川崎での幼時体験の記憶が動きだす。記憶の彼方にいるおぼろげな父の像。そこに少年時代の恐ろしい夢がオーバーラップしてくる…。傑作『血族』の続編ともいえる作品『家族(ファミリー)』。私小説的な手法を用い、熱き愛で静かに父の実像に迫った山口瞳渾身の長篇。

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