
のぼうの城
和田 竜
2007年12月3日
小学館
1,650円(税込)
小説・エッセイ
戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じた。そのなかで最後まで落ちなかった支城があった。武州・忍城。周囲を湖で取り囲まれた「浮き城」の異名を持つ難攻不落の城である。秀吉方約2万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、僅かの兵で抗戦した城代・成田長親は、領民たちに木偶の棒から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。城代として何ひとつふさわしい力を持たぬ、文字通りの木偶の棒であったが、外見からはおおよそ窺い知れない坂東武者としての誇りを持ち、方円の器に従う水のごとき底の知れないスケールの大きさで、人心を掌握していた。武・智・仁で統率する従来の武将とは異なる、新しい英傑像を提示したエンターテインメント小説。 カバー・イラストはオノ・ナツメ。
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もこりゅう
史実を忠実に再現しながら、かつ大胆にアレンジされているであろう、歴史ロマン小説。
史実を忠実に再現しながら、かつ大胆にアレンジされているであろう、歴史ロマン小説。帯に「王様のブランチ云々、、」と書かれていたので、「一瞬の風になれ」のときと同じく、イラッとしながら読んだが、そんな気持ちは序盤の水攻めの描写に押し流されること請け合いである。 ときは1590年。太閤秀吉が天下統一のために、小田原征伐を開始。秀吉は、三成に館林城、忍城攻めを命じる。三成方軍勢2万、成田方軍勢2千。落城は容易であるかに思えた戦だったのだが、忍城には三成が想像もできぬ、得も知れぬ敵が潜んでいたのだった。 コレはホント、うまいこと映画化すれば、レッドクリフにも勝るとも劣らない作品となること間違いない!(なつかしの長井秀和風)といえるほど、手に汗握る展開、演出。そしてなんといっても、戦国の世の人々のかっこよさ、農民のたくましさの描き方が秀逸。結局この作品も、勝ったのは農民といっても過言ではない気がしないでもない。
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