胡蝶殺し

近藤 史恵

2014年6月20日

小学館

1,540円(税込)

小説・エッセイ

梨園を背負う二人は「胡蝶」を舞えるのか?歌舞伎子役の愛と夢の物語。『サクリファイス』シリーズの著者、満を持してのミステリー。

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3.3 2018年02月09日

近藤史恵の梨園ものは、断然面白いですね。こういう作品と遭遇すると「つくづく小説を読んできて良かった」と思います。今回の演し物は「春興鏡獅子」です。鏡獅子といえば、歌舞伎を知らない人でも豪快に繰り広げられる毛振りを思い浮かべますね。でもね、本当の見所は、前半では可憐な女小姓、後半では勇壮な獅子の姿と、対照的な役を1人で踊り分けるところなんです。弥生が花道へと姿を消して獅子が登場するまでの間、二人の可愛らしい胡蝶の精が現われます。牡丹の花に舞い遊ぶ蝶を擬人化して舞い踊ります。 女形・市川萩太郎は、秋司と自分の息子・俊介に胡蝶の舞を命じます。しかし、秋司と由香里母子は萩太郎の前から姿を消します。鏡獅子を封印した萩太郎の前に秋司が現れたのは、12年後でした。この間、萩太郎にとっても俊介にとっても、秋司が梨園から去った謎を心に秘めたままだったのです。本書のテーマは母親と息子の愛だったんですね。

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