奇蹟の爪音

アメリカが熱狂した全盲の箏曲家 衛藤公雄の生涯

谷口 和巳

2016年12月5日

小学館

1,980円(税込)

小説・エッセイ / エンタメ・ゲーム

箏で世界に挑んだ全盲の音楽家、勇気の物語 60年前、箏(こと)で世界に挑んだ全盲のカリスマ箏曲家・衛藤公雄の、闘志と葛藤に満ちた生涯を描いたノンフィクション。 衛藤公雄は1924年生まれ。幼時に失明したが、箏(こと)に才能を発揮し宮城道雄に入門、14歳で師匠となる。戦後、箏でジャズを演奏するなどの活動が一部から批判され、29歳の時、アメリカに渡る。カーネギーホール、リンカーンセンターなど名だたるホールを満員にし、ビートルズに先駆けて日本武道館初の演奏会を開くなど大きな名声を博する。その影には家族の犠牲、洋楽と邦楽の間での葛藤があった。1967年に帰国してからは後進の指導に邁進し、次第にその名は忘れられていき、2012年逝去。死後4年経ち、彼の卓越した音楽性を再評価する動きが出始め、2016年11月、日本伝統文化振興財団より、秘蔵音源をデジタル復刻した『奇蹟の爪音 箏のレジェンド──衛藤公雄』が発売された。 本書の帯に寄せられた東儀秀樹氏のメッセージ 「守り伝えるべきもの、飛躍して常識を越える可能性、その両翼を担える人のエネルギーこと日本の誇り。日本的を持つことこそが世界的になる要。衛藤公雄はその見本でもある」 【編集担当からのおすすめ情報】 NYのカーネギーホールでは、江藤俊哉に次いで日本人二人目となるリサイタルを開催。リンカーンセンターのフィルハーモニック・ホールでは東洋人初のリサイタル。日本武道館では、ビートルズ公演に先駆けて、初の音楽演奏会を開く。すべて、全盲の箏曲家・衛藤公雄の功績です。しかし、わたしたちはその人を知らないのです。グローバル化とフロンティア精神が叫ばれるいま、彼の人生を知ることは、多くの日本人に、勇気と生きる力を与えてくれます。

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