雷電本紀(小学館文庫)
飯嶋 和一
2005年7月1日
小学館
764円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
凶作、飢餓、貧困に悪政が追い打ちをかけた天明、寛政年間、後世まで語り継がれる一人の力士が彗星のように現れた。巨人のような体躯、野獣のような闘志で、生涯にわずか十敗。豪快に相手をなぎ倒すこの男の相撲に、抑圧され続けてきた民衆は快哉を叫び、生きることへの希望を見いだしていった。実在する伝説的相撲人・雷電の一生を、雄大な構想と綿密な時代考証をもとに、足かけ六年の歳月を費やして執筆。いずれも粒ぞろいの飯嶋和一の歴史小説だが、その嚆矢として作家の名を鮮やかに読む者の脳裏に刻み込んだ、感動の歴史大作である。
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(無題)
飯嶋和一「雷電本紀」読了。 江戸時代に実在した関取、史上最強と呼ばれる力士「雷電」の伝記的作品。先日読んだ「始祖鳥記」と同様に、単なる伝記ではなく雷電の生き様を、その時代の人々、特に虐げられた庶民の思いの代弁者として描いている。 前半は秀逸、特に雷電の故郷の先輩力士でもある「日盛」が信州一揆で命を散らす場面は身震いをするほどだった。さまざまなライバルとの対戦シーンなども実に雰囲気や、それぞれの力士の背景がよく描かれていて引き込まれる。 一方、「始祖鳥記」でも感じたのだが、主人公の晩年から作品の結びにかけてが、どんどん尻すぼんでいってしまう。これは、作者があえてそうしているようにも思う。 あと、飯嶋さんの作品を読んだのは、これが2作目だったのだけど、どちらも主人公以外の登場人物が魅力的だ。
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