
泣きながら、呼んだ人
加藤 元
2014年12月5日
小学館
671円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
母娘を描いた感動の家族小説。待望の文庫化 多くの読者を感動に包んだ小説『泣きながら、呼んだ人』。待望の文庫化です。 作者は、「人間描写の達人」と評される加藤元。 物語は、4名の女性を主人公に、ロンド形式で進んでいきます。 母とわかり合えない気持ちのまま先立たれてしまったハルカ。幼い頃から自分と母を仲良し母娘と信じてきた妊婦の菜摘。小さな頃からすべての基準が母親にあり、疎ましく思いつつもどこかで手を離されるのを怖れている千晶。女としての母の側面を大人になっても受け入れられず、母を赦すことができない芙由子。 彼女たちを軸に、その兄妹、夫、父親、義母、義父、友人、子供たちの様々な目線、エピソードが加わります。きっと誰かに、またはどこかしらに共感せずにいられない、心にじんわりとしみわたる家族小説となっています。特に女性には必読の書。 家族と上手につきあえている人もどうもうまくつきあえない人も、すべての読者たちの心に響く、ハートウォーミングな傑作です。ところどころ、くすりと笑わせる筆致も見事。そして読後には、温かな涙が心を潤すこと必至です。 【編集担当からのおすすめ情報】 「親への恨みつらみなんて、永遠に届かない片思いみたいなもの」 ーーー本書を読んでいると、心に刺さる言葉にたくさん出くわします。 ただじんわりと泣きたい人、心が傷ついて癒されたくなったとき、心身ともに疲れがたまっているとき……。心の鉛がすっととけるような、優しく泣ける物語です。 目次 ハルカの場合・・・・・5 菜摘の場合・・・・・・75 千晶の場合・・・・・・139 芙由子の場合・・・・209 解説・・・・・・・・・・・・286
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書店員@精文館書店中島新町店