
逆説の日本史 19 幕末年代史編2 井伊直弼と尊王攘夷の謎
井沢 元彦
2016年4月6日
小学館
814円(税込)
人文・思想・社会 / 文庫
一発の銃弾が日本の歴史を変えた! 幕府老中首座・堀田正睦は手を焼いていた。“水戸のご老公”こと水戸藩主・ 徳川斉昭が、日米修好通商条約の調印に断固反対だったからである。そこで堀田がとった手段は、朝廷から「勅許」を得て斉昭を納得させようという方法であった。だがこの安直な判断は、やがて幕府を崩壊へと導く……。 堀田の目論見は外れ、孝明天皇が条約調印に強く反対したため幕府は勅許無しでの調印を強行する。強引な幕府に対する批判は、一橋派と南紀派が激しく争う将軍継嗣問題をも巻き込んで過熱化し、「幕府VS水戸藩」の対立は決定的になった。この両者の確執は、孝明天皇が水戸藩に発した「戊午の密勅」に激怒した大老・井伊直による「安政の大獄」という粛正の嵐に発展し、吉田松陰、橋本左内といった多くの有為の人材が失われてしまう。 安政7年(1860)3月3日、江戸・桜田門外。季節外れの大雪のなかを登城する井伊の行列に、18人の襲撃者たちが襲いかかった。井伊は駕籠に乗ったまま銃撃され、斬殺される。 相次ぐ流血の事態に幕府の権威は失墜。時代は「討幕」「尊王攘夷」へと変わってゆくのであった。
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桜田門、前後2年
一冊まるごと維新前夜の解説。勤皇思想と開国についてその背景を熱弁されています。この時期一つ一つのデシジョンが違ったものになっていれば、維新の結果はとんでもなく違っているのでしょうが、例えばそのひとつ井伊直弼でなく越前の松平春嶽が大老になっていればとか、井伊直弼のブレーンがもう少しマシな人を選んでいればとかをはじめとして、想像を掻き立てるポイントが満載で、とても面白く読ませてもらいました。
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