いつの日も泉は湧いている

小学館文庫

盛田 隆二

2016年9月6日

小学館

737円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

1969年高校生も政治の季節を生きていた 6年ぶりに連絡をとった冨士真生子は、ニューヨークでの生活を引き払い、3週間前に帰国したばかりだった。中南米を舞台に報道写真を撮り続けてきた彼女だったが、折から東日本大震災が起きると、旧交を暖める間も無く、現地に飛んだ。9か月にわたる取材成果を披露する会場に現れた彼女はすっかり痩せて、人生の重大な局面に立たされていることを感じさせるのだった。 真生子とは、いまから40年以上も前、高校生の時に出会った。当時学生運動の波は高校にまで押し寄せてきており、彼女は市内の女子高に通う1学年上の活動家だった。そして、15歳のぼくは、彼女に淡い恋心を抱いていた。 ぼくは綴る、彼女の命を見つめながら、悲しみと痛みにみちた青春の日々を、そして輝ける人生の瞬間を。 【編集担当からのおすすめ情報】 近著のノンフィクション『父よ、ロング・グッドバイ 男の介護日誌』が話題を集めている盛田隆二氏が、人生で出会ったかけがえのない人を偲び、自らの青春の日々を初めて綴った半自叙伝的小説です。過去と現在、事実と虚構が交錯する中で、生きるとは何かを深く問いかける作品となっています。 盛田氏は一九五四年生まれ。代表作には『ストリート・チルドレン』『サウダージ』『夜の果てまで』『おいしい水』『ありふれた魔法』『二人静』『身も心も』などがあります。近著は著者初めてのミステリー小説『蜜と唾』。 巻末解説は『マイ・バック・ページ』の川本三郎さんです。

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