その手をにぎりたい
柚木 麻子
2017年3月7日
小学館
627円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
八十年代。都内で働いていた青子は、二十五歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、と一念発起する。そして東京に残ることを決めた。お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。
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確かなものとは
安定、確かなもの、贅沢とは何か。 Chapters2月。 冒頭から一章ずつ丁寧に読みたいと思わせてくれた作品。鮨屋の常連になりたくなった。仕事に恋愛に、自分の居場所とは何か。結局は自ら経験し納得しないと変われない。時代に翻弄され踊る人、じっと見守る人、根を張って確かなものを積み上げんとする人。バブルの時代を追体験すると同時に、いつの時代も変わらない個々人の迷いのようなものを感じた。年齢的にも考えさせられた。 著者の他書も読んでみたい。
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