サラバ!(中)

西 加奈子

2017年10月6日

小学館

770円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、そこに出入りするようになった。そして、阪神神戸大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。

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Readeeユーザー

辛い青年期

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1.8 2020年04月08日

上巻は、少年期、面白くてスラスラ読めた。ここで終わったら良かったなぁ(笑) 中巻は、青年期、読むのが辛くなり途中でやめたかった。でも直木賞、最後まで読もうと悶絶しながら読破。 下巻、主人公が幼い少年からおっさんになってた。黄金期からどんどん衰退していく様は読みたくなかった。宗教にいたっては理解不能。信じる人は生きる糧にすればいいと思う。それくらいの感覚。 一番良かったのは、#ピース #又吉直樹 さんの解説。客観的に書いてくれてて助かりました。こう読んでみては?というアドバイスもあり救われました。入り込み過ぎになりがちな人には消火剤になると思います。

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Naoki Iwasawa

自分の今、この瞬間が大切になる本

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4.5 2019年06月15日

とても面白い本。後半は寝るのを忘れて一気読みしてしまった。 歩という主人公の人生を通して描かれている。劇的な人生にも思えるが、誰の人生にも当てはまるし、大切な部分は自分の人生にも当てはまる気がした。 名言のデパート。

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Readeeユーザー

少年から青年へ

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2.9 2019年04月27日

クールにそつなく過ごしてきた少年歩。サブカルライターとして「誰かに合わせて」生きてきたことから卒業した矢先、家族の問題が続々と… 下巻が楽しみ。

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