夜半の綺羅星

小学館文庫

安住洋子

2007年10月10日

小学館

586円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

老舗の跡取りの達造は、継父との折い合いが悪く、心はすさむばかり。そんな達造の気持が安らぐのは、下働きの奉公に入ってきたおたえとの一時だった。満天の星を見上げながら二人は幼い心を通わせていたーやがて身を持ち崩した達造は家を出て、いまや目明し友蔵の下っ引きとして捕り物に日々を送っている。江戸の町を跳梁する凶暴な盗賊を追ううちに、その魔手は、仲間の命を奪い、ついには実家にも及んできた。そしておたえは…。前作『しずり雪』に続き、庶民の哀感とひたむきさを描いて感動をよぶ本格的時代小説。

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