残される者たちへ

小学館文庫

小路幸也

2011年10月31日

小学館

722円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

デザイン事務所を経営する川方準一のもとに、方野葉小学校同窓会の通知が届いた。廃校になった方野葉小学校は、方野葉団地の敷地内にあった。その会場で、準一は幹事の押田明人に声をかけられる。親しげに話しかける彼のことを、しかし準一は何も思い出せない。他のクラスメイトのことは覚えているのに…。幼なじみで精神科医の藤間未香によると、方野葉団地の女子中学生が、やはり記憶のねじれを実感しているという。準一は記憶の改ざんが悪意ではなく、善意によって行われることもあることを知る。他者を傷つけるより他者の痛みを気遣おうとする人々を描いた。団地の記憶の物語。

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長江貴士

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小路幸也「残される者たちへ」

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2019年12月15日

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