中国の核戦力に日本は屈服する

今こそ日本人に必要な核抑止力

小学館101新書

伊藤貫

2011年2月28日

小学館

935円(税込)

人文・思想・社会 / 文庫 / 新書

「勢力圏拡大」を国家目標にしている中国。2020年代、その軍事費は世界一になる。片やアメリカは財政破綻に瀕し、東アジアから後退する。著者が米高官らと激論して得た本音は「アメリカを核攻撃できる中国とは戦争しない。日本に核の傘はない。日本は中国の勢力圏に吸収される。しかし日本に核武装させたくない」であった。そもそも核を持たぬ国は核武装国に服するしかないし、発言権もないのが国際的常識なのだ。「自らを守り戦争を起こさせぬために核を保有する」-これは21世紀の日本人に課せられた道徳的義務でもある、と著者は説く。

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