世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド（上巻）

新潮文庫

村上春樹

1988年10月1日

新潮社

649円（税込）

小説・エッセイ / 文庫

高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす〈僕〉の物語、〔世界の終り〕。老科学者により意識の核に或る思考回路を組み込まれた〈私〉が、その回路に隠された秘密を巡って活躍する〔ハードボイルド・ワンダーランド〕。静寂な幻想世界と波瀾万丈の冒険活劇の二つの物語が同時進行して織りなす、村上春樹の不思議の国。

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たきひろ

（無題）

2.0 2023年07月26日

初村上春樹。もっとリアリティのある物語を書く作家かと思ったら予想を裏切られてまるでカフカのコピーかと思われる初章に戸惑った。読み進めるのがつらく思い始めたところですこしずつ慣れてきてスピードが少し出てきた。一挙手一投足の描写は好みが分かれるところ。書き方はまるで海外文学の邦訳を読んでいるみたいで日本人の作家ではこの文体はめずらしいと思う。

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