燃えつきた地図

新潮文庫 あー4-14 新潮文庫

安部 公房

1980年1月29日

新潮社

825円(税込)

小説・エッセイ / 旅行・留学・アウトドア / 文庫

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Julien Sorel

記録

starstarstarstar 4.0 2022年12月05日

安部文学には珍しいミステリー調のストーリー。疾走の依頼の調査が思いもよらないような複雑な展開に… こういうのも悪くない!めちゃくちゃ面白い…と思いきや、やはり最後はしっかり安部ワールドに。 人が何故社会から逃避するのか?失踪者を調査しながら自らも失踪者に同化していく。安部公房は一貫して現代社会からの逃避や自己の喪失をテーマとしているが、今回は自らの意志での逃避ではなく、見えない因果の渦に巻き込まれ逃避者と化していくパターン。壮大な布石からの宿命的なクライマックス。超現実でありながらストーリーがしっかりしていて読み応えがあります。

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