燃えよ剣 下
新潮文庫 しー9-9 新潮文庫
司馬 遼太郎
2007年1月31日
新潮社
935円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
元治元年六月の池田屋事件以来、京都に血の雨が降るところ、必ず土方歳三の振るう大業物和泉守兼定があった。新選組のもっとも得意な日々であった。やがて鳥羽伏見の戦いが始まり、薩長の大砲に白刃でいどんだ新選組は無残に破れ、朝敵となって江戸へ逃げのびる。しかし、剣に憑かれた歳三は、剣に導かれるように会津若松へ、函館五稜郭へと戊辰の戦場を血で染めてゆく。
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starstarstarstar 4.7 2020年07月18日
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土方歳三という愚直なまでに自分の生き方を貫いた、男の物語。
周りがどうなろうと関係ない。「喧嘩に勝つ」という自分の信念を、たとえ時代遅れ・元々官軍だったはずが世間から賊軍と言われるようになろうと、義兄弟が先立ったとしてもぶれない。
こんな格好いい男の生き方ってあるんやろか…
「喧嘩に勝つ」は現代では真似はできないが、生きるうえで自分や相手に「勝つ」という強い気持ちが必要な場面は少なくない。見習うべき部分は大いにあるし、自分の確固たる信念を持つということは、一生のうちで最重要ともいえる要素だなと強く感じた。
惚れたわ
岡田将生がどう演じるか楽しみ
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近藤と土方の最後
最後は自分の信念を貫き通して、行く道が別れた二人。 現代社会では、なかなか最後まで自分の意思を貫くのは難しい。前も後ろも闇。だとしても、この二人のように、運命は自分で決めたい。
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