博士の愛した数式

新潮文庫 新潮文庫

小川 洋子

2005年12月31日

新潮社

693円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。

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書店員レビュー(2)
書店員レビュー一覧

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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5.0
1
2020年01月16日

長江貴士

書店員

小川洋子「博士の愛した数式」

--
0
2019年12月14日

みんなのレビュー (21)

とーちゃんの記憶装置

美しさ

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4.1 2024年05月05日

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Readeeユーザー

数式への飽くなき探求が

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3.4 2024年03月16日

関わる人たちと絆の深まりに好奇心を掻き立てられる

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かいかい

共感、没入

starstarstar 3.0 2024年01月29日

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もこりゅう

第一回 2004年本屋大賞受賞作品。

starstarstarstar 4.0 2023年10月23日

 80分しか記憶がもたない「博士」と、シングルマザーな家政婦「私」と、その息子「ルート」のホンワカ幸せストーリー。根本には、博士の記憶が80分しか持たないという悲劇が見え隠れしているのだが、ちょっぴりユニークな文章と、渡る世間に鬼はない世界観というオブラートに包まれており、その設定さえも単なる味付けに過ぎないような感覚さえ覚える。  とにかく、この作品はあらゆる愛にあふれている。「博士」の「数学」に対する愛をはじめ、それぞれの人物に対するそれぞれの愛。こんなに愛にあふれた作品とはめったに出会えないだろう。  また、似非理系の私にとっては、「なるほどねー、フムフム」とわかった振りしてうなずきたくなるような数学の知識の数々。数学的な意味と日常が重なり合う気持ちよさ。素数、友愛数、完全数、オイラーの公式、フェルマーの最終定理などなど、非日常が日常とつながる面白さ。  最初から最後まで(記憶が確かなら)登場人物の固有名詞は一切出てこない。感情移入しやすく、誰でも主人公になれる。これもこの作品の魅力だろう。  余談だが作者の阪神タイガースへの愛も見え隠れしている。この作品は純文学でありながら、十分にエンタテインメント性を持った快作である。  気になったのは、博士の80分の記憶がどのように忘却されるかである。80分間隔で完全に記憶をなくした時点に戻るのか(リセットされるイメージ)?それとも、古い記憶から徐々に消されていくのか(古いものから削除されるイメージ)?前者では80分ごとに初めましてだが、後者では、80分後でも、79分前の出来事は覚えているわけであり、かろうじて記憶の連続性は保たれている(ただし、80分丸まる空白だと、はじめましてになる)。自分は、「夕方が一番好きな時間」とかの記述からおそらく後者だと思って読んでいたのだが、あってるよね。。??  ご存知のとおり、この作品は映画化されている。博士役に寺尾聡、私役(あ、杏子役って名前があったよ。。)に深津絵里。すばらしくぴったりな配役である。監督に「雨上がる」の小泉堯史。小説の長さも、読みやすい長さ。2時間くらいにうまくまとめられそう。これはもう、DVDを買うしかないと思う今日この頃であった。  ちなみに本作は、第一回 2004年本屋大賞受賞作品。「夜のピクニック」は、第二回 2005年本屋大賞受賞作。なかなか本屋大賞いいねっ。第三回 2006年本屋大賞は、、リリー・フランキーの「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」か、、みてみっかなー。

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taboke

(無題)

starstarstar 3.0 2023年06月11日

泣きたい人、ぜひ

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Readeeユーザー

数学は苦手だけど

starstarstarstar 4.0 2023年05月24日

数学が苦手な自分にとって、数式の話は全く理解が出来なかった。しかし、博士、家政婦、ルート。この3人のやりとりはとても心を熱くした。 特に大きな事件があるわけではないけれど、博士の病は、一般の日常生活とは、かけ離れている。毎日自分の記憶が80分しか持たないと絶望する毎日。その絶望すらも忘れる。 ルートへの愛情。ルートが博士を大切にする気持ち。 全てが優しかった。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.2 2022年12月14日

知識はいつか優しさになる。

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taboke

(無題)

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2.9 2021年12月20日

泣きたい人、ぜひ

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Bis

数学は苦手だけど

starstarstarstar 4.0 2021年11月16日

数学が苦手な自分にとって、数式の話は全く理解が出来なかった。しかし、博士、家政婦、ルート。この3人のやりとりはとても心を熱くした。 特に大きな事件があるわけではないけれど、博士の病は、一般の日常生活とは、かけ離れている。毎日自分の記憶が80分しか持たないと絶望する毎日。その絶望すらも忘れる。 ルートへの愛情。ルートが博士を大切にする気持ち。 全てが優しかった。

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Readeeユーザー

ルートと素数

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4.2 2021年04月15日

【僕の記憶は80分しか持たない】 数学博士である彼は、1975年に事故にあい、記憶が80分しか持たない、身になってしまった。博士は記憶は80分しか持たないけれど、背広にメモをクリップで忘れてはいけないメモを止めている。家政婦協会から派遣されたわたしは、最初は戸惑い対応に困った。博士にとっては毎日朝博士のうちに来るわたしは、毎日初対面で、洋服のクリップに「新しい家政婦さん(似顔絵付き)」を私が指さして、不審者ではないことを理解してもらうことから始まる。ある日ふとした会話から、博士は、わたしには息子がいて仕事が終わる夜7時過ぎまで一人で家にいるということを知るや否や、子どもを一人にしておくのはよくないと、職場である博士の家に学校から直接来るようにと言われ、息子が博士と初めて出会ったとき、君の頭はルート記号のようにきれいな頭だと、名前をルートと決められた。 【新しい家政婦さん と、その息子10歳、ルート】 とメモに追加された。 それから三人で過ごす夕食の時間、博士とルートが宿題をする時間、80分しか持たない記憶の中でも、ルートは毎回博士にとってはいとおしい存在であり守るべき大切な子供であった。 博士との会話は、数字の話が多い。いかに数字が美しいか、そのなかでも、素数が素晴らしいこと。間違えてもそれから新しい発見が見つかると、間違いをただすのではなく、それを楽しんで三人で議論する。幼いころから二人きりの生活で、父親のように接してくれる博士に懐くルートを見て、安心する。博士の優しさ、母子の博士に対する優しさ、三人が三人、お互いに思いやる心温まるシーンに、ほっとします。

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三日月ロック

第1回本屋大賞の作品

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3.4 2021年01月21日

270万人が泣いた…とあるがそこまでではない。 泣ける作品というよりも心温まる作品だった。

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ほーく

美しい数学

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3.8 2020年09月13日

小川さんはこの作品で数学と文学を結婚させた。3人と数学、阪神タイガーズという主役たちが一気に結びつくのである。 と解説で藤原さんが記していた。 本当にその言葉の通りだ。数学を題材にした小説というものはもちろん初めて読んだし、そしてあの自分が苦手だった教科を通して息子と母、家政婦と数学者、そして数学者と息子の間に深い絆を生み出すことになろうとは僕も想像をしていなかった。 80分しか記憶が持たず、そして常にマイペースで生活し変化を恐れる博士。 シングルマザーという弱い立場の中、息子のために身を削り働く母親。 そして、そんな母親のために好きなことも我慢して生活をしている息子。 そんな三者が数学という未知で難解な問題に打ち当たり、一緒に考え、答えへと辿り着く過程でいつのまにか距離が縮まり、そして1つになっていく。とても素晴らしい物語だ。 その道筋に散りばめられた、数式や数学知識の数々。そして、阪神タイガーズの背番号や野球との親和性など。面白くする要素もたくさん詰まっていた。 そして良い意味で読者を裏切らない、あがりさがりのないそんな脈絡の中で起こるハプニング。 博士の大好きな江夏選手がいないことを知ってしまった瞬間 ルートがナイフで怪我をしてしまった 博士が風邪をひいてしまった 昔の過去を知ってしまった ケーキをボロボロにしてしまった などなど それでも、博士の記憶は必ずリセットされまたいつもの変哲のない日常へと戻っていく。私がこの中の誰かになり変わったとしたら、悲しみの果てに途方に暮れてしまうだろう。 なんで覚えていられないんだろう。 なんで忘れてしまうんだろう。 一緒に過ごした時間が消えて無くなってしまうんだ。 しかし、ルートとその母親は違った。 博士と過ごした時間、記憶にすがるのではなく、博士そのものを愛し、決して過去の出来事をおくびに出さないように気を使い続けたのだ。なぜなら、彼が数学が大好きで、子供が大好きで、そして人に大切なことを教えてくれる存在だからだ。彼がルートとその母親に与えた影響は本当に大きい。ルートの数学、そして母親への想いを変えた。母親は仕事が単なるものではなく、人と関わり合うことで幸せを与えてくれる仕事をあることを実感し、息子との中も縮めることができた。 そんな大切な置き土産を残していった数学者である博士は本当に素晴らしい人物だ。 僕もこの小説にもっと早く出会えていたら、数学に対する眼差しや感情も変わっていたかもしれない。今からでも遅くないだろう。一歩ずつ一歩ずつ、正解のない山を登るように、自分の踏み締める一歩一歩を楽しみながら数学のことをもっともっと知っていきたい。

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Readeeユーザー

純粋な人間関係

starstarstarstarstar 5.0 2020年07月27日

損得なく、目の前の人に接し、奉仕し、愛することができる博士がこの上なく魅力的。それに対し、訝しがるでも同情するでもなく、誠実に応える親子も魅力的。

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ちんくる

 

starstarstarstarstar 5.0 2020年05月26日

神著、泣ける。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0 2020年05月14日

ものすごく面白かった! 表現の言葉が素晴らしい!

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ほーく

美しい数学

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3.8 2020年02月21日

小川さんはこの作品で数学と文学を結婚させた。3人と数学、阪神タイガーズという主役たちが一気に結びつくのである。 と解説で藤原さんが記していた。 本当にその言葉の通りだ。数学を題材にした小説というものはもちろん初めて読んだし、そしてあの自分が苦手だった教科を通して息子と母、家政婦と数学者、そして数学者と息子の間に深い絆を生み出すことになろうとは僕も想像をしていなかった。 80分しか記憶が持たず、そして常にマイペースで生活し変化を恐れる博士。 シングルマザーという弱い立場の中、息子のために身を削り働く母親。 そして、そんな母親のために好きなことも我慢して生活をしている息子。 そんな三者が数学という未知で難解な問題に打ち当たり、一緒に考え、答えへと辿り着く過程でいつのまにか距離が縮まり、そして1つになっていく。とても素晴らしい物語だ。 その道筋に散りばめられた、数式や数学知識の数々。そして、阪神タイガーズの背番号や野球との親和性など。面白くする要素もたくさん詰まっていた。 そして良い意味で読者を裏切らない、あがりさがりのないそんな脈絡の中で起こるハプニング。 博士の大好きな江夏選手がいないことを知ってしまった瞬間 ルートがナイフで怪我をしてしまった 博士が風邪をひいてしまった 昔の過去を知ってしまった ケーキをボロボロにしてしまった などなど それでも、博士の記憶は必ずリセットされまたいつもの変哲のない日常へと戻っていく。私がこの中の誰かになり変わったとしたら、悲しみの果てに途方に暮れてしまうだろう。 なんで覚えていられないんだろう。 なんで忘れてしまうんだろう。 一緒に過ごした時間が消えて無くなってしまうんだ。 しかし、ルートとその母親は違った。 博士と過ごした時間、記憶にすがるのではなく、博士そのものを愛し、決して過去の出来事をおくびに出さないように気を使い続けたのだ。なぜなら、彼が数学が大好きで、子供が大好きで、そして人に大切なことを教えてくれる存在だからだ。彼がルートとその母親に与えた影響は本当に大きい。ルートの数学、そして母親への想いを変えた。母親は仕事が単なるものではなく、人と関わり合うことで幸せを与えてくれる仕事をあることを実感し、息子との中も縮めることができた。 そんな大切な置き土産を残していった数学者である博士は本当に素晴らしい人物だ。 僕もこの小説にもっと早く出会えていたら、数学に対する眼差しや感情も変わっていたかもしれない。今からでも遅くないだろう。一歩ずつ一歩ずつ、正解のない山を登るように、自分の踏み締める一歩一歩を楽しみながら数学のことをもっともっと知っていきたい。

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Readeeユーザー

(無題)

-- 2019年12月05日

【小川洋子】 老人を描くのがうまい。短編『巨人の接待』を読んだからだろうが、面白おかしくほんわかした老人が今作と共通している。コミカルなエッセンスを入れるのがうまいのだろう。思わず電車内でにやけてしまう 【テーマ・モチーフ】 年齢の離れた間柄だからこと愛情ではない不思議な慕情。家族愛でもあると考えたが、それにしてはいささか博士は頼りなさ過ぎるし、私が抱く博士へのマイナス感情が少ない。物理的には未亡人がいることからも明らかである。 モチーフは数学。数学しかできない博士と、数学は空きしの親子。この3人がうまく混ざり合い、何とも言えないほんわか感(?ちょっと違うか)を醸し出す。3人が3人とも互いから学び合い、尊重し合っている。これも家族愛っぽくないところであろうか。 【キャラクター】 ・私 家政婦。母子家庭で育ち、母子家庭で息子を育てる。仕事はそつなくこなし、うまくやれると自負。仕事へのリソースが避けないからこその処世術であり、ドライになっていた原因ではないかと感じる。 そつなくこなすだけの私が博士宅に行くことで、妙に世話好き、というか必要最低限以上に世話を焼くという変化を遂げた(あるいは本当は元から世話焼きだったが、博士宅で自覚を持った)。これは博士のためにと東奔西走する私の様子や、11個目の青スタンプをつけた家政婦の見方が変わったことからも明らかである。 ・博士 数学しかできないみすぼらしい記憶ボケの老人。表面的なスペックだけだとこうなるが、魅力溢れる人物であろう。もっとも、それを演出するのはできないのではなく、数学(とルート)以外に興味がないからであり、博士は博士自身の人生核がくっきり見えているのだ。記憶が80分しかないという障害が、儚さと相まって余計にうちの力強さを演出している。 ・ルート 私の10歳の息子。少年の多感さ、精神的忍耐力を併せ持つ。母子家庭という環境ならではのキャラ性かもしれない。 10歳にしては心が屈強で出来すぎたキャラ、という意味では作中最も現実的ではないキャラかもしれない ・未亡人 博士の兄嫁。義姉。家政婦には必要最低限以外を求めず、私が博士と仲良くなっていることに不満を覚え一度は担当を外そうとした。同じ事故に巻き込まれた。母屋に寄せ付けず、離れを完全孤立させている行動から、負い目と独占欲が渦巻いているのか。 【考察】 ・未亡人の行動に謎がある。 数学の美しさを知らないのなら、愛されない現実からそういう行動に出ることに納得できるが…。数学の美しさを知っているからこそあの人は未亡人に振り向かない、みたいな感じか?とすると、博士の80分限定の記憶という装置は、数学だけを通し、数学以外なら未亡人が一番でありたかったのだろうか。そういう意味では80分という概念を変えた(?)母子には少なからずよくない印象を抱いていたとすれば納得できる。 ・博士のクッキー缶のなかの論文はもしかして未亡人が書いたものではないだろうか。 永遠に愛するNというのはどちらか分からないが、⓪前提として、母子は大学の校章と博士の名前の印字を見つけたこと、①手書きの日本語と②あなたが忘れてはならない者という記述が気になる。 ⓪はいうまでもない。普通に読めば博士著だとは思うが、それだと矛盾があると感じる。以下①②にて考察する。 ①から、著者が日本人、あるいは日本語が堪能な者、Nが日本人の少なくともいずれかであることがわかる。 これが博士の筆跡であれば、丸みを帯びた、だの少し掠れた鉛筆だのと記述が入りそうだが、そんなことはない。丸みのある筆跡は博士の人柄を表すキーになっているが、ここに限りそれが記述されていないのは疑問が残る。 ②「あなたが忘れてはならない者」。手書きの著者はNに忘れて欲しくない、あるいは忘れてはならないと考えている。この物語上、忘れるというキーワードに当てはまるのは博士であり、忘れる側のNは博士ではないだろうか。そこに同封されている写真が未亡人と博士であるならば、忘れてはならないと警鐘を鳴らすのは未亡人だと考えることができる。博士が死んだ時にどうなったかは書かれていなかったが、江夏のカードに負けたのは明らかであり、未亡人の敗北が表されている(と、いうより記憶喪失に立ち向かい続けた母子の勝利を描きたいのだろう)。 もっと順当な考え方をするなら、博士がNである未亡人を忘れてはならないという誓いなのかもしれない ・なぜ記憶は80分だったのか 記憶のメカニズム上の仕様らしい

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2018年10月03日

もともと、耳にはしていた本のタイトルでしたが、数学が苦手で毛嫌いしていたため全く読む気になりませんでした。 しかし、数学の先生に勧められ、苦手な数学の内容について書かれたつまらない本だったらすぐに読むのはよそう。というつもりで手に取り読みはじめてみました。 実は、ちょうど手持ちの本を読み終えてしまい読み物がこの本しか手に取れる本がなかったという偶然の出会いでした。 しかし、この本を読みはじめてみると、あれ?この本は何だか面白いぞ?と思い久しぶりの純文学との会話を始めました。 この本はとても繊細で上品な口調であることがわかったのと同時にズバズバと大胆な展開を垣間見ることもでき、なかなか飽きさせない内容でいて、数学者のいう数学の美しさというものにはじめて触れられ気持ちがこちらにも伝わったような気がしました。 数学という嫌なもの。という概念を取り払い取り敢えずで良いです、ぜひ手にとって読んでみてください。数学の話は想像以上に簡単でいて知っていた今までの義務教育中に習った数式が徐々にあなたの中で意味を持ちはじめ、その存在にささやかな変化を与えると思います。

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yamaura

数学 平穏 欠乏

star
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1.5 2017年07月15日

記憶障害の博士との暖かな日常。 少し前のベストセラーだったと思う。 のんびりしたところが本作の良さであるのだろうが、退屈に感じた。 主人公には学がなく、博士は障害がある。しかし皆、人間的な優しさを持っており、人間誰しも魅力的な所があるのだから、一方的に判断してはいけない…というとこだろうか。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2017年05月05日

もともと、耳にはしていた本のタイトルでしたが、数学が苦手で毛嫌いしていたため全く読む気になりませんでした。 しかし、数学の先生に勧められ、苦手な数学の内容について書かれたつまらない本だったらすぐに読むのはよそう。というつもりで手に取り読みはじめてみました。 実は、ちょうど手持ちの本を読み終えてしまい読み物がこの本しか手に取れる本がなかったという偶然の出会いでした。 しかし、この本を読みはじめてみると、あれ?この本は何だか面白いぞ?と思い久しぶりの純文学との会話を始めました。 この本はとても繊細で上品な口調であることがわかったのと同時にズバズバと大胆な展開を垣間見ることもでき、なかなか飽きさせない内容でいて、数学者のいう数学の美しさというものにはじめて触れられ気持ちがこちらにも伝わったような気がしました。 数学という嫌なもの。という概念を取り払い取り敢えずで良いです、ぜひ手にとって読んでみてください。数学の話は想像以上に簡単でいて知っていた今までの義務教育中に習った数式が徐々にあなたの中で意味を持ちはじめ、その存在にささやかな変化を与えると思います。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstarstar 5.0

ゆっくり浜辺で読みました。のんびり読むのにベターです

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