上意討ち心得

新潮文庫

滝口康彦

1995年9月1日

新潮社

512円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

藩主の心変わりから暇を出された側室・お市の方は、家臣・笹原与五郎の妻となる。だが数年後、お市の生んだ子が世継ぎとなり、与五郎は妻の返上を求められる。藩命に従うべきか、それとも…(「拝領妻始末」)。温和な性格で武芸も不得手な男に上意討ちの命が下る。周りは心配するが男は秘策を練っていた(「上意討ち心得」)。家や主君、慣例に縛られる武士たちの悲劇を描く傑作短編集。

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