ラッシュライフ

新潮文庫 新潮文庫

伊坂 幸太郎

2005年5月31日

新潮社

825円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。女性カウンセラーは不倫相手との再婚を企む。職を失い家族に見捨てられた男は野良犬を拾う。幕間には歩くバラバラ死体登場ー。並走する四つの物語、交錯する十以上の人生、その果てに待つ意外な未来。不思議な人物、機知に富む会話、先の読めない展開。巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話の幕が、今あがる。

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書店員レビュー(2)
書店員レビュー一覧

ひさだかおり

書店員@精文館書店中島新町店

(無題)

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4.0
0
2020年01月16日

長江貴士

書店員

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」

--
0
2019年12月08日

みんなのレビュー (7)

もこりゅう

人生なんてみんな初心者

starstarstarstar 4.0 2023年10月23日

 掛け違えたボタンのごとく物語が始まり、最後にはすべてもとの場所に収まる、見事な構成で展開されるミステリちっくなエンタテインメント小説。泥棒、殺人を計画する不倫妻、父が自殺した道に迷える青年、リストラされた男と犬、そして金持ち画商と画家の5つのラッシュライフが織り成す、皮肉な人間賛歌。  2002年に発刊された本作は、会話の軽妙さ、小粋さがまだまだ少ない。しかし、やはり伊坂らしい会話の妙が楽しめる作品である。  チルドレンへの布石であるかのような銀行強盗も出現しており、仙台を舞台とし、作者の各作品でひとつの世界として創造しているかのようである。もう、年表とかつくれるんじじゃね??みたいな。この遊び心は、固定ファンにはうれしいものである。  エッシャー、そしてその騙し絵が象徴のように幾度も出てくる。いくら階段を上って下りてもまたもとのところに戻ってくるあの絵である。そう、結局人生は、進んでいるようで、おんなじことの繰り返しなのだ。たとえ、突如として人生の転換が訪れようとも、なるようになるのである。悩んだって始まらない、今日という日を明日のために生きていこう、というメッセージをさりげなく伝えてくれる作品ではなかろうか。  そう、人生なんてみんな初心者。イッツオールライト、問題ないさっ。

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Readeeユーザー

2度目でも楽しめた!

starstarstarstar 4.0 2022年07月04日

ちゃんと覚えてなかったのもあって、とても楽しめた。 こんな細かいところまで繋がってる!という感動。 でもちゃんと紙に書き出さないと、ほんとに全部繋がってるのかな?というのが正直よくわかっていない。 映画の「メメント」を思い出した。 各登場人物のその後のストーリーも知りたい。

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yomogi

あっぱれ

starstarstarstar
star
4.7 2022年01月12日

登場人物がどこかでリンクする。 まるで映画でも見ているような展開に、これが小説かと2度見してしまった。

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Readeeユーザー

構成や空気感のオリジナリティが凄い

starstarstarstar 4.0 2021年08月04日

普通だったら、そんなことないだろう、と言いたくなる設定でも、ここまで突き抜けてるとすんなり受け入れられる不思議さ。時系列がぐるぐる回ってるところもユニーク。

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BASHISHUN

5人の元語りがだまし絵のように混ざる

starstarstarstar
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4.1 2021年04月11日

Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2019年07月12日

このどんどん繋がってくかんじ、まさに伊坂幸太郎の面白さ!清々しいラスト。どんなにどん底になっても、生きてみようかなと思える。

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2019年04月30日
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