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きことわ
新潮文庫
朝吹 真理子
2013年7月29日
新潮社
506円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
貴子と永遠子。葉山の別荘で、同じ時間を過ごしたふたりの少女。最後に会ったのは、夏だった。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。ときにかみ合い、ときに食い違う、思い出。縺れる記憶、混ざる時間、交錯する夢と現。そうして境は消え、果てに言葉が解けだすー。やわらかな文章で紡がれる、曖昧で、しかし強かな世界のかたち。小説の愉悦に満ちた、芥川賞受賞作。
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踊場
地層
夢を見ている様な、その細部は境目が曖昧で、時空間がなくなるような錯覚を受ける。二人の主人公の境目が無くなっていくような表現やタイトルもこの夢のような状況を支えている。更にそれらが情景は地層の用に繰り返され積み重なっていることによりあとがきにも出たような脈絡と夢の同居が可能になっているのかと思う。
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