花宵道中
新潮文庫
宮木 あや子
2009年9月30日
新潮社
693円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまではー初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑…儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R-18文学賞受賞作。
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切ない美しさ、儚い豪華さ。
誰もが果たせぬ想いを諦めている。 貫く女性もいる。 自分で決めたわけじゃないのに、誰だってしあわせになっていいはずなのに。 看板女郎の桂山のエピソードはなかったけど、一番の売れっ子で呼び出しの位にいても、苦悩はあるんだろう。 客を選べるとしても、取らないでいいわけではない。 華やかな場面と、すごく暗い場面との対比がくっきりと描かれていて、暗いからこその華やかさなのかな、と感じる。 何の罪も犯していないのに、囚人のように生きなければならない女郎たち。 唯一、美しく着飾ることで、明るく笑うことで、綺麗な景色を愛でることで、罪人ではないのだと主張しているかのようだ。
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