太陽の塔
新潮文庫 新潮文庫
森見 登美彦
2006年6月30日
新潮社
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
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(無題)
-- 2020年09月23日
最後の切なさは今の私にはどちらかというと、もう良くて、 とにかく終始大笑いした。 多分ちっとも面白くない人もいるだろうから、これはもう個々人の感性の違いというしかない。鬱っぽい私にも負担無し。漢詩や和歌のような呟きも面白い。 変人の生きづらさには親しみしかない。 若い時に読みたかったな 後、ラスト私にはもう良いと書いたが、前髪の雪を払ってあげる美しいシーンがある。確か、雅なことをしたものだと書いてあったような。 水尾さんの名前は清和天皇の別名である。伊勢に下る斎宮と帝との別れのお櫛の儀式に似ていなくもない。 森さんは古典にも精通している気がする。 そして、「自分もおそらく間違っている」という台詞もあるしやはり彼女とはお別れしたんだな、と思った。
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Tsumagari Taku
話に展開がない
夜は短しのような展開の読めないストーリー、世界観を期待して読み進めたが、物足りず。 最後の事件はようやくらしさが出た気がするが、そこに至るまで友人たちとの接点が少なかったことからあまり共感ができなかった。
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