白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい
新潮文庫 新潮文庫
小山 鉄郎
2009年12月1日
新潮社
539円(税込)
語学・学習参考書 / 人文・思想・社会 / 文庫
私たち日本人の生活になくてはならない漢字。毎日使っていながら、どうしてその形・意味になったのかは、なかなか知られていません。複雑で難しそうに見える世界には、一体何が隠されているのでしょうか?この本は、漢字学の第一人者白川静さんの文字学体系を基に、古代文字やイラストを使い、成り立ちをわかりやすく紹介します。学校とは全く違う楽しい漢字の授業の始まりです。
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(無題)
どうして「道」には「首」があるのだろうか?。漢字を習うときも教える側もそんなことは、考えなかった。そこを考えるのが白川静さんの文字学なのだという。他の氏族のいる土地や外界に通じる道は、邪悪な霊に接触する危険な場所で、そこを行く時異族の首を刎ねて、それを手に持ち邪霊を祓い清めて進んだ。そのことを「導」といい、祓い清められたところを「道」といい、「みち」の意味に使ったのだという。大変に楽しい本である。編者の小山鉄郎の力に負うとかが大である。漢字ブームの先駆けとなったのも、うなずける。
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