ドナウの旅人 下
新潮文庫 みー12-4 新潮文庫
宮本 輝
1988年6月29日
新潮社
935円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
絹子は娘・麻沙子の説得にも応じず、ドナウの終点、黒海まで行くと言い張る。絹子の若い愛人・長瀬の旅の目的に不安を感じた麻沙子とシギィは、二人に同行することにした。東西3000キロ、七ヶ国にまたがるドナウの流れに沿って二組の旅は続く。様々な人たちとの出逢い、そして別れー。母と娘それぞれの、年齢を超えた愛と、国籍を超えた愛を、繊細な筆致で描き上げた人生のロマン。
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壮大な叙述
starstarstar 3.4 2020年02月06日
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4人でドナウの先までついにたどり着いた!途中からもしや…と予感していた絹子の死がやはり起こってしまって切なかったが、やはり年齢差や借金や不倫?である2人が結ばれるにはこんな結末しかないのかもしれない。
それにしても人間のあらゆる感情を見ることができたし、物語は壮大でロマンチックで、読み応えがあった。共産主義圏や普段なかなか行けない国の更に田舎の村の人たち、なぜか皆温かく、人間は世界中同じ生き物なんだなぁなんて当たり前のことを思ったりした。ドナウ河に沿った旅をするなんて、どう考えても金銭面や時間や言葉や…ハードルが多くてなかなか現実にはできないことだけど、そんな美しい旅をいつかしてみたいものだと思う。心の琴線に触れるなにかを感じたい。
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yum
(無題)
長かった、本当にドナウを一緒に旅をしているような、そんな気持ち。 「欠点の消滅によってひとつの美徳が生まれるのではなく、欠点は欠点のままその人のちょっとした心の作動で美徳と生まれ変わる」 「私はシギィの枝分かれ、流れても流れても結局シギィの元に戻ってくる」 「人生は不思議だ」 「私たちは発端も終わりも知らない、知っているのは過程のみだ」
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