
地の星
流転の海 第2部
新潮文庫 みー12-51 新潮文庫
宮本 輝
2005年11月30日
新潮社
935円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
五十歳で初めて子を授かった松坂熊吾は、病弱な妻子の健康を思って、事業の志半ばで郷里に引きこもった。再度の大阪での旗揚げを期しつつも、愛媛県南宇和の伸びやかな自然の恵みのなかで、わが子の生長を見まもる。だが、一人の男の出現が、熊吾一家の静かな暮らしを脅かす…。熊吾と男との因縁の対決を軸に、父祖の地のもたらす血の騒ぎ、人間の縁の不思議を悠揚たる筆致で綴る。
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「人って日ごろこんなにいっぱい考えているか?」って思うくらい心情が書き込まれている歴史ロマン大河小説
流転の海、第2部。相も変わらす、「人って日ごろこんなにいっぱい考えているか?」って思うくらい心情が書き込まれている歴史ロマン大河小説。つーか、5部作、って話だったけど5作目の「花の回廊」でまだ完結していないらしい。。宮本輝、2008年9月時点で61歳。4作目から5作目の間が実に5年。未完の大作とかになったらやだなぁ。主人公の田舎が愛媛なだけに、みかんの大作に、、なんつって人のネタをパクリつつ。。 妻と息子の養生もかねて、田舎の南宇和郡に戻り、すでに2年近く経過していた。のんびりとした暮らしの中、突如あらわれるわうどうの伊佐男。広島でヤクザとなった彼は、幼少のころ、熊吾に負わされた怪我のために、母を亡くし、自分の人生を無茶苦茶にされたと思い込み、復讐の機会を狙っていた。そんな折、伊佐男の策略から助けた綱元の魚茂から、政治の世界への進出の協力を頼まれる。鮎に不倫にダンスホールに、様々な人々の十人十色な人生を描きだす。 しかしほんと、なんつーか説教くささ満載です。いちいちセリフが「そんな言葉がフツーすらっとでる?」というような名言ばかり。でも、そこが宮本さんのよさなんだろうねきっと。伸仁も4歳〜6歳になり、言葉もよくしゃべるようになったり、肥溜めにおちたり、なかなかの成長ぶりをみせてくれる。なんか親戚のおにいさんのような目線でみてしまうね。。福原愛ちゃんをみる目線に近い感じだな、こりゃ。
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Eugene
一貫して流れるもの
宮本さんは、「蛍川」以来、読み込んだつもりだが、この「流転の海」は、いつ再読しても、響くものがある。 ご自分の父上をモデルにしている事は、皆さん、ご存知と思うが、書き進めておられたご本人の心情の流れは、どうだったのだろう。推測するのも、また愉しい。 「流転の海」が、完、となったのは、昨年だか一昨年だが、もう一度、第一部から、再読しようかとも、考えている。
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