あの日の僕らにさよなら
新潮文庫
平山 瑞穂
2013年1月31日
新潮社
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
桜川衛と都築祥子。共に17歳。互いに好意を抱きつつも、一歩踏み出せずにいた。ある夜、家族不在の桜川家を訪ねた祥子は偶然、衛の日記を目にする。綴られる愛情の重さにたじろいだ祥子。何も告げず逃げ帰り、その後一方的に衛を避け続け二人の関係は自然消滅に…。あれから11年。再会を果たした二人が出した答えとはー。
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(無題)
高校時代に仲良くなりながら、ある事件をきっかけに疎遠になった二人は、紆余曲折の十数年を経て思いがけない再会を果たすのですが・・・。 人づきあいの下手な(というかほとんどできない)主人公たちが双方の視点で交互に綴っていくストーリーは、一度として恋愛小説の常道に収斂することなく、むしろどんどんそこからはずれていきます。 ちょっとベタなタイトルなので、それに惹かれて軽い気持ちで読みはじめると、大きく裏切られるかもしれません。実際、とても読み応えのある本でした。 かなり登場人物の内面に踏み込んだストーリーだし、その登場人物がみな相当「変わった」キャラクターの持ち主ばかりですから。でも、そんな登場人物の心理描写にそれなりに共感できたりするのは、読んでいるぼく自身も相当変わってるっていうことでしょうか。 ストーリーはどんどんあらぬ方向に行ってしまうように見えて、いったいこの話どうなっちゃうんだろうと思いつつも、結末が知りたくてたどりついたラスト。それは、もちろんノーテンキなハッピーエンドであるはずはなく、ほろ苦く、それでも前向きな余韻を残して、好感が持てました。
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