向日葵の咲かない夏
新潮文庫 新潮文庫
道尾 秀介
2008年8月31日
新潮社
880円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。
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至高のイヤミス
小学4年生の夏休みの前日、主人公が、休んだ友達にプリントを渡しに家に行ったら、その友達が首吊り自殺していた。刑事と先生がその現場をいざ見に行くと、そんな首吊り自殺の遺体は一切なかった。 そして、その後、主人公の元に、蜘蛛の姿になって、その友人が生まれ変わって現れ、「僕は、自殺じゃない殺されたんだ。僕の遺体を探してくれ」と頼まれる。主人公、蜘蛛になった友人、主人公の妹で、その謎を追っていく物語。 ①これまで読んだイヤミスの中で、本当に一番嫌な気持ちになった、イライラもモヤモヤもする、焦燥感?みたいなものも感じて、最後の数頁も、読み終わった後も、本当に気持ちが悪い。気持ちが悪いし、理解もできない、本当によくわからないラスト1頁。知恵袋とかでラストの考察を調べてみるが、色んな説が横行している。途中までイヤミスだと気付かされないのもヤバい。 ②所謂、叙述トリックで、本でしかできないことを大展開している。 でも、こういう見方って、誰しも多かれ少なかれしているのかなって恐怖も感じた。
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(無題)
むむむ。胸糞悪い、、、 図書館で借りたら「ティーン」ってラベル貼ってあったけど、ほんとにティーンに読ませていいのか??残酷かつ救いなさすぎるよなーー 主人公ミチオが思い込みがおそろしく強い子であるというのが肝。3歳の妹として連れているのは(妹の生まれ変わりであると妄信している)トカゲ。ミチオが「死ね」といったことをきっかけに自殺したS君は蜘蛛として描かれる。というか、この「ミチオが狂ってた」という事実が最後に明かされる。 古瀬さん(おじいさん)をミチオが殺してるけどそれは警察にはバレなかったんだろうか、、 家庭も崩壊しすぎてて、誰かミチオを止めろよ(例えば家が荒れ果ててることに気づいて学校の先生が介入する)とかないのかな、、とは気になった。 ちょいちょい甘い気がするけど(当時としては)新しい形のミステリ、ってことなのかな。わからぬ。 辻褄あってるのか検証してみてもいいけど読み返すのなんかやだなぁという感じ。
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謎
小学生の主人公、奇妙な関係の家族、少し変わった癖のある登場人物達。主人公がたまたま見つけた死体を巡る事件かと思いきやストーリーが進むにつれ明かされていく真実。理解が追いつかないまま終わりを迎え、終わってなお明確にならない問題。ドキドキ、モヤモヤしながら楽しく読める作品。 なかなか理解・イメージしにくい表現もあり、最後まで読んでわかること、それでもよく分からないこともあり、なかなか面白い世界観だった。でも、呼んでて「最後どうなるんだろう」とワクワクは止まらず、さくっと読めた。
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