火車

新潮文庫 新潮文庫

宮部 みゆき

2012年11月30日

新潮社

1,210円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してーなぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

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みんなのレビュー (15)

Readeeユーザー

途中

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2.8 2023年12月19日

捜査中に銃弾を食らって求職中の本間俊介のもとに行方をくらました婚約者の捜索依頼がくる。ただ婚約者の彰子は借金で自己破産していなくなったことが分かっておりもうすでに謎もなさそう。出落ち感満載な中で物語は始まる。  捜索の序盤で彰子が実は別人であったことが発覚する。カード破産に関する弁護士の話は長くて飽きるが作品の発表から30年が経った今でも状況はさほど変わらないとも思われる。  追跡には時間がかかり、やや中だるみ感漂うが着実に彰子の成り代わりにせまる。ただどれだけ追い詰めても派手な結末は考えにくく、最後の落とし所は不安でしかない。親子を殺害してまで他人になる理由とは?しかも彰子と入れ替わった女性も親の借金から逃亡していたことが分かる。主人公の刑事の共食いとの言い方は若干ひどいが確かにどうせならもっといいのと入れ替わればいいのにとは思われる。   結局最後まで特に盛り上がることもなく追跡が続き話は終了となる。借金苦となった事情は同情するが、不幸な若い女性が殺人をしてまで他人に成り代わる暗い半生を長々と読まされただけ。最後も尻切れトンボでおしまい。評判作のはずなのだがちょっと物足りなかった。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.6 2023年10月13日

シンプルな面白さ。どんでん返しはあんまりなかったのでちょっと物足りない気も。 終わり方が綺麗だった。 今の時代、個人情報の取り扱いはとても厳しいので、昔だったから出来た捜査だよな〜と思った。まあでも昔の小説なので。

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Readeeユーザー

結末にもう一筆欲しい

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3.8 2023年10月12日

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Readeeユーザー

(無題)

star 1.0 2023年02月08日

中だるみ……というか初めから8割がた中だるみ感。 つまらなくはないけど、もう少しサクサク進んでも良かったかな…… ワクワク感もないのでひたすら長かった…… 話のテーマは色々と考えさせられるもので悪くなかった。 もっと早くにこの本に出会っていたかったなぁ。そしたらたぶん住宅ローン組んでなかっただろう。 この話がワクワクしたり好きになれないのは、あまり他人事な感じがしないからかもしれない。 やっぱりお金は怖い。そして世の中カネだ。 お金大事にしよ。

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Readeeユーザー

starstarstarstar 4.0 2023年01月25日

婚約者(関根彰子)が行方不明になったと親戚の和也に捜索を頼まれた休職中の刑事、本間。はじめはただの人探しかと思ったが、色々と調べていくうちに彼女が他人の身分になりすましていたことが発覚する。本当の彼女(新橋喬子)はなぜ他人になりすます必要があったのか。クレジットカードがもたらす悲劇に見舞われた女性の話。

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Readeeユーザー

展開が気になるサスペンス

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3.7 2022年02月11日

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Readeeユーザー

(無題)

starstarstarstar 4.0 2020年10月11日

久しぶりにミステリー小説を読んだ。ドラマなら2時間のところを小説で読むとまだるっこしい感じはあったけれど、ちょっとずつ核心に迫るドキドキ感は楽しい。このページ数、実用書やテキストなら嫌気がさすのに、ほぼ1日で読めるのは面白いから。 自己破産はちょっと身につまされる感があった。 最後新城喬子がどうなったのか、きっちり結末が書かれなかったのがドラマみたいにすっきりしないけれど、それが小説の醍醐味でもあるかも。

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千鳥

周りからの描写のみの犯人

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3.9 2020年07月16日

少ない手がかりから刑事が辿り着く犯人について、人物像は周りの人達からの聴取のみで書かれてる。ちびちび読んでしまったけど、心折れることなく最後の最後のページまでドキドキできた。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.5 2020年05月02日

多重債務者の話。 無知は不幸をもたらす。

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rocketboy_miya

ミステリー史に残る傑作

starstarstarstar 4.0 2020年03月05日

休職中の刑事本間俊介は亡き妻の親戚和也に頼まれ彼の婚約者関根彰子の行方を捜すことになる。彰子は自らの意思で失踪し完全に足取りとその存在自体を消した。 1992年(平成4年)の作品であり、当時の時代背景そして社会問題の裏に潜む自己破産者の凄惨な人生を描いていく。その宮部の筆圧に震えながら圧倒され続ける。感情移入する登場人物など出てこない。これが90年代の宮部みゆきなのだ。ただ3度目の候補となる直木賞には選出されていない。直木賞って一体なんなのだろうか。 ミステリー史に残る傑作。

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Readeeユーザー

(無題)

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4.5 2019年10月01日

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サラ金戦争後、整備不足の時代の怖さ

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3.2 2019年07月08日

サスペンス推理小説と、タイトルの社会問題提起を合わせた作品。当時の怖さがよく伝わり、今の時代でも「自分だけは大丈夫」と思ってはいけないと再認識させられる。

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Readeeユーザー

(無題)

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2.5 2019年04月27日

火曜サスペンス…

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Readeeユーザー

【苦しむ人】

starstarstarstar 4.0 2018年07月18日

「苦しみ」は日常のどんな所に口を開けているかは分からない。 好きこのんで「苦しみ」を欲しがる人はいないだろう。 だか知らずのうちに「苦しみ」に囚われることは誰にでもある。 病気、事故、災害… 世の中は『金』と『物』が苦しみの原因になることが多々ある。 逃れようとするが逃れられず、怖れを持ち続ける日々。 「普通」を装っていながらも「狂気」に支配される。 誰もが平凡ではないのだ。 苦しみが大きくなる前に、人に相談することは良いこと。 救いの手を求めることは正しいことだ。 苦しむ人と苦しめる人がいなくなりますように!

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Readeeユーザー

(無題)

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2.5

火曜サスペンス…

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