火車
新潮文庫 新潮文庫
宮部 みゆき
2012年11月30日
新潮社
1,210円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消してーなぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。
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途中
捜査中に銃弾を食らって求職中の本間俊介のもとに行方をくらました婚約者の捜索依頼がくる。ただ婚約者の彰子は借金で自己破産していなくなったことが分かっておりもうすでに謎もなさそう。出落ち感満載な中で物語は始まる。 捜索の序盤で彰子が実は別人であったことが発覚する。カード破産に関する弁護士の話は長くて飽きるが作品の発表から30年が経った今でも状況はさほど変わらないとも思われる。 追跡には時間がかかり、やや中だるみ感漂うが着実に彰子の成り代わりにせまる。ただどれだけ追い詰めても派手な結末は考えにくく、最後の落とし所は不安でしかない。親子を殺害してまで他人になる理由とは?しかも彰子と入れ替わった女性も親の借金から逃亡していたことが分かる。主人公の刑事の共食いとの言い方は若干ひどいが確かにどうせならもっといいのと入れ替わればいいのにとは思われる。 結局最後まで特に盛り上がることもなく追跡が続き話は終了となる。借金苦となった事情は同情するが、不幸な若い女性が殺人をしてまで他人に成り代わる暗い半生を長々と読まされただけ。最後も尻切れトンボでおしまい。評判作のはずなのだがちょっと物足りなかった。
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