新三河物語(上)
新潮文庫
宮城谷 昌光
2011年3月29日
新潮社
781円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
永禄3年(1560年)、織田信長の急襲に遭って、今川義元は桶狭間に斃れた。義元に頤使されていた松平元康(家康)は父祖の地、西三河は岡崎城に戻り、悲願の独立を果たす。だが息継ぐ間もなく、一向一揆が勃発。血縁者が敵味方に分かれ、相争う国力消耗の未曾有の事態から家康を救ったのは大久保忠俊(常源)だった。忠俊率いる大久保一党の決死の進退が深く胸を打つ戦国歴史小説の巨編。
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たきひろ
(無題)
初めてこの人の日本の物語を読んだが基本的には中国の物語とあまり変わらない書き方と展開。初めは説明が多く、さらに人の紹介が先祖をさかのぼり、多少の脱線をしながら説明するので混乱した。日本の歴史に少しは親しんでいればそれほどでもないのだろうが似たような名前と、同じ氏族でも地域によって区別するのには慣れが必要。とはいっても日本のこの時代の本はどれも同じだろうと思うのでそれほど有名でない人物のことを知るにはやはりよい本。途中から説明が少なくなるので読みやすくなって読む勢いが加速する。
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