新三河物語 下
新潮文庫
宮城谷 昌光
2011年3月29日
新潮社
649円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
本能寺で信長が斃れ、天下は秀吉が簒奪した。大久保一族では彦左衛門が成長し、忠世・忠佐の奪戦を支え続けた。上田攻めでは真田昌幸、大坂の陣では幸村の深謀に苦戦しつつも彼らの忠義は一瞬たりとも揺るがなかった。やがて、家康は天下を掌握し、忠世・忠佐とも大名となるが…。大久保一族の衷心と、家康の絶望的な冷淡。主従の絆の彼方にある深い闇を描く歴史雄編堂々の完結。
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たきひろ
(無題)
途中、作風が違うなと思いながら読んでいたが、最後まで読むと、やっぱりいつもの雰囲気だと安心。一人の人生が一気に流れるので読み終えたときには微妙な寂寥感が残る。宮城谷小説を読むといつも自分の人生について考えてしまう。なんとなく暗い気分と余韻が残ってなんともいいがたい気持ち。でも面白いし、何かしら心に残るのでついつい読んでしまう。
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