孤独のチカラ

新潮文庫 新潮文庫

齋藤 孝

2010年10月31日

新潮社

539円(税込)

人文・思想・社会 / 美容・暮らし・健康・料理 / 文庫

私には「暗黒の十年」がある。それは受験に失敗した十八歳から、大学に職を得る三十二歳までに体験した壮絶な孤独の年月である。しかし、人生のうちで孤独を徹底的に掘り下げ過去の偉人たちと地下水脈でつながる時間は、成長への通過儀礼だ。孤独をクリエイティブに変換する単独者のみ、到達できる地点は必ず存在する。本書はそんな自らの経験を基に提唱する「孤独の技法」である。

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葵。

(無題)

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3.6 2020年12月16日

群れていられるほど私は暇じゃないと戦っていたが、根拠を与えてもらった。 私はこれで良い。これが良い。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.6 2019年11月04日

1人になれない人は1流になれないよ。 集団に馴染めなかった人ほど、集団に馴染んでた人に比べ エネルギー値が高い。 そのために自分に期待するものが大き過ぎる。 友情について、林ただお「わがいのた月明に燃ゆ」によると、友情とは自らを下げることではなく、相互の上昇でなければならない。 また、著者は若い頃に身につけておくべき力に、自分に期待する力、すなわち自期力だと言っている。 才能の多寡よりも、この力が大きい方が伸びるらしい。 フィギュアのコレクターのような、精神的な成長を主軸とするのはなく、自分の世界にどっぷりハマることは悪い孤独。 良い孤独とは、自分の価値を深めたあと、他者ともつながれる柔軟で開放的な感性。 なかなか鋭い視点。 自期力は確かになぁ、て思いました。 孤独がプラスに働くというのはなんとなくわかっていたんだけど、誰も孤独の効果を書こうとしなかったのは自分の辛い部分を書かなくちゃ行けないから。 それを書いてまで、伝えたい著者はすごい。

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