車輪の下

新潮文庫 ヘー1-3 新潮文庫

ヘルマン・ヘッセ / 高橋 健二

1991年5月31日

新潮社

440円(税込)

小説・エッセイ / 文庫

ひたむきな自然児であるだけに傷つきやすい少年ハンスは、周囲の人々の期待にこたえようとひたすら勉強にうちこみ、神学校の入学試験に通った。だが、そこでの生活は少年の心を踏みにじる規則ずくめなものだった。少年らしい反抗に駆りたてられた彼は、学校を去って見習い工として出なおそうとする…。子どもの心と生活とを自らの文学のふるさととするヘッセの代表的自伝小説である。

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みんなのレビュー (3)

古今東西の本棚

(無題)

starstarstar 3.0 2022年05月15日

ヘッセのシッダールタ が素晴らしかったので、本書も読んでみました。 本書は、ハンス という少年が周囲の期待を背負い選抜されて学校に入学しますが、挫折して郷里に帰り悲しい最期を迎える話です。 落第生という意味で、ライ麦畑でつかまえてのホールデン少年と比べてしまうのですが、アメリカとドイツのお国柄の差でしょうか?ホールデンが楽観的で、ハンスが悲観的な気がします。 ヘッセの文章は、サン=テグジュペリ と並ぶほどに美しいと思いましたが、ハンスには人生をやり直す機会があってほしかったなぁと思ってしまいました。

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Readeeユーザー

(無題)

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3.1 2019年11月15日

非常に読みにくい。 情景描写がほんとに多い。 でも名作と言われる理由は分かる。 周りから異常なまでに期待されて、優等生コースに乗ったにもかかわらず、そこで待っていたのは少年時代の強い好奇心や可塑性を無視し、抑圧する生活だった。 その道から逃げ出して故郷に戻ると負け組扱いされ、初めての恋は弄ばれ、仕事に活路を見出すも、数日働いて飲んでるうちになんか虚しい気持ちになる。 最終的に、ハンスは川で溺死する。 生きている間自分のために生きれなかった、車輪の下にいた彼。 死ぬとき、やっと自由になれたからか安らかな顔をしていた。

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メデューサ

挫折本

star
0.1 2024年01月14日

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