体の贈り物
新潮文庫 新潮文庫
レベッカ・ブラウン
2004年10月31日
新潮社
693円(税込)
小説・エッセイ / 文庫
食べること、歩くこと、泣けること…重い病に侵され、日常生活のささやかながら、大切なことさえ困難になってゆくリック、エド、コニー、カーロスら。私はホームケア・ワーカーとして、彼らの身のまわりを世話している。死は逃れようもなく、目前に迫る。失われるものと、それと引き換えのようにして残される、かけがえのない十一の贈り物。熱い共感と静謐な感動を呼ぶ連作小説。
本棚に登録&レビュー
みんなの評価(1)
starstarstarstar 4読みたい
8
未読
5
読書中
0
既読
202
未指定
32
登録しました。
close
ログイン
Readeeのメインアカウントで
ログインしてください
Readeeへの新規登録は
アプリからお願いします
- Webからの新規登録はできません。
- Facebook、Twitterでのログイ
ンは準備中で、現在ご利用できませ
ん。
シェア
X
LINE
リンク
楽天ブックスサイト
楽天ブックスアプリ
© Rakuten Group, Inc.
キーワードは1文字以上で検索してください
saochan
淡々とした語り口調だからこそ
シンプルな文で淡々と書かれているからこそ考えるものがある。悲しむこと、悼むことは必要なこと。でもあまりに悲しいとその気持ちに蓋をしたくなる。 病気になってから出会った人と、元気でいた、病気になんてならないと思っていた人が病気になった時は違う。そんな違いはあるべきではない。でもあるのだ。かかった人は皆、かつてはかかっていなかったのであり、かかった人は皆、1つの喪失なのだ。 という一文から身近な人を病気で亡くした時のことを思った。病室で見た姿はあまりに小さくて、たった数ヶ月でこんな姿に変えてしまう病気の恐ろしさと、受け入れたくない思いでただ泣くことしかできなかった。感謝を伝えたらそれが別れの挨拶になってしまいそうで、なんてことない事しか話せなかった。体は殆ど動かないのに、何かを伝えたいような強い目が今も忘れられなくて、もっとたくさん時間を過ごしたかったし話したかったなど思う。
全部を表示いいね0件