黙阿弥オペラ

井上ひさし

1995年5月20日

新潮社

1,174円(税込)

小説・エッセイ / 人文・思想・社会

「月も朧に白魚の篝の霞む春の空…」あの名台詞を生み出した歌舞伎狂言作者の最後の巨人・河竹黙阿弥。ひょんなことから、そば店主とら、ざる売りの五郎蔵、噺し家の円八、不良少年の身投げ小僧、浪人者の及川孝之進らと意気投合したのは江戸も末。時は明治に移り、文明開花に巻き込まれ、世の変転に右往左往の仲間たち、ついに我等が黙阿弥にオペラを書くよう迫りだす…。江戸庶民の言葉を完全に再現した、爆笑の井上ひさし版“黙阿弥伝”誕生。

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