何様
朝井 リョウ
2016年8月31日
新潮社
1,760円(税込)
小説・エッセイ
何者かになっただなんて、何様のつもりなんだろうー『何者』アナザーストーリー6篇。書下ろし新作も収録!
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(無題)
「アレこの本、前に読んだことあるぞ」。本好きであれば、このような経験は一度や二度ではないはずだ。そう、私にも思い当たる節があるので、ブックレビューを書くことでそれを避けているつもりだ。ところが本書のレビーはどこを探しても見当たらない。しかし、本書の第1章「水曜日の階段はきれい」は間違いなく読んでいる。若干20歳の若さで作家デビューした朝井リョウ。「霧島部活やめるってよ」。この表題から匂い出てくる若さに嫉妬したのであろうか、私は長い間、この話題作を手にすることはなかった。 朝井リョウの作品との邂逅は全くの偶然であった。「最後の恋men's」に「水曜日の階段はきれい」が収録されていたのだった。この作品に込められた瑞々しい感性や日常感覚に触れて「この作家は只者じゃない」との感を覚えたものだった。 さて、本書である。本書は「何者」のアナザストーリなのだという。私は「何者」を読んでいないので、全くチンプンカンプンで、面白さを味わうことができなかった。ま、こういうこともあるのだろう。
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