徴産制
田中 兆子
2018年3月22日
新潮社
1,650円(税込)
小説・エッセイ
2092年。新型インフルエンザの蔓延により10代から20代女性の85%が喪われた日本では、深刻な人口問題を解決するため、国民投票により“徴産制”の施行が可決された。農家の一人息子・ショウマ、エリート官僚のハルト、妻の死から立ち直れないタケル、「仕事のできない夫」キミユキ、そして、引きこもりだったイズミ…。性転換を義務化した“徴産制”に従事した5人の男たち。苦悩と葛藤の果てに手にした「生きる意味」とはー。
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男性が妊娠できる世界
女性が異常に少ない21世紀後半。簡単な性転換の技術が開発され、男性が女性に性転換して子供を産むという徴産制が導入された日本。あまり期待していなかったのですが、予想以上に面白かったです。男性が性転換しても美女になれるわけではなく、女性になるための訓練をするところなどかなりリアリティある設定でした。
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