号泣する準備はできていた
江國香織
2003年11月30日
新潮社
1,540円(税込)
小説・エッセイ
大丈夫、きっと切り抜けるだろう。-体も心も満ち足りていた激しい恋に突然訪れた破局、その哀しみを乗り越えてゆくよすがを甘美に伝える表題作、昔の恋人と一つの部屋で過ごす時間の危うさを切り取る「手」、17歳のほろ苦い恋の思い出を振り返る「じゃこじゃこのビスケット」など、詩のように美しく、光を帯びた文章が描く、繊細な12の短篇。
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紫陽花
(無題)
こういう作品に学生時代、何度か救われてきた。 それはきっと、少し年上のお姉さんの話だったからなんだと気がついた。 同じくらいの年齢になると感じ方ががらりと変わる気がする。 上手くは言えないけれど、女で良かったと思えた。
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