
残穢
小野 不由美
2012年7月31日
新潮社
1,760円(税込)
小説・エッセイ
怨みを伴う死は「穢れ」となる。穢れは怪異となり、伝染し、拡大する。戦慄の500枚書き下ろし長編ホラー。
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(無題)
作者の小野不由美さん自身を彷彿させるホラー小説家の「私」が、読者から送られた手紙の怪談を調査していくうちに、次第にその土地の怪が明らかになっていく、という話。 今世紀から始まり、その土地の来歴を辿るうちに、少しずつ怪異=謎が表れてくる。読み進むにつれ時代を遡っていくことになるのだが、取材のような淡々としたスタイルにもかかわらず、どこかじわじわと身に迫るような、浸触するような恐怖がある。 謎が徐々に小出しに明らかになるという点において、ミステリーとホラーには通底するところがあると思う。「私」の枠物語のほうでも次第に怪異に呑まれていく作りも大変おもしろい。もしかしたら、これがこの『残穢』という物語を読む読者へも波及して、というメタフィクション的な展開があるのではないかと勝手に予想していたのですが、そこまでは至らず、謎は謎のまま曖昧にぼかされて終わってしまったのが、残念といえば残念。
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(無題)
作者の小野不由美さん自身を彷彿させるホラー小説家の「私」が、読者から送られた手紙の怪談を調査していくうちに、次第にその土地の怪が明らかになっていく、という話。 今世紀から始まり、その土地の来歴を辿るうちに、少しずつ怪異=謎が表れてくる。読み進むにつれ時代を遡っていくことになるのだが、取材のような淡々としたスタイルにもかかわらず、どこかじわじわと身に迫るような、浸触するような恐怖がある。 謎が徐々に小出しに明らかになるという点において、ミステリーとホラーには通底するところがあると思う。「私」の枠物語のほうでも次第に怪異に呑まれていく作りも大変おもしろい。もしかしたら、これがこの『残穢』という物語を読む読者へも波及して、というメタフィクション的な展開があるのではないかと勝手に予想していたのですが、そこまでは至らず、謎は謎のまま曖昧にぼかされて終わってしまったのが、残念といえば残念。
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壮大な解答編、完成する百物語
『鬼談百景』と同じく、 最後の頁に「この物語はフィクションです」の一文がない……。 『鬼談百景』収録の九十九編と合わせて、この『残穢』で百物語が完成するという趣向がおしゃれで大好き。 読むときはぜひ、『鬼談百景』をまず読んでからがおすすめです。
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