サラの鍵
Crest books
タチアナ・ド・ロネ / 高見浩
2010年5月31日
新潮社
2,530円(税込)
小説・エッセイ
パリで平穏に暮らす45歳のアメリカ人記者ジュリアは戦時中にこの街で起きたユダヤ人迫害事件を取材することに。しかしその事件が彼女の、そして家族の人生を深く、大きくゆさぶりはじめる…。
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(無題)
もう一つのアパルトヘイトかと思った。読み進めるうちに、そうでないことがわかってきた。アパルトヘイトは、ゲルマン民族の優越感が原則にある。本書はフランス人によるユダヤ人の迫害の物語である。夫と娘と共にパリで暮らすアメリカ人女性記者ジュリアは45歳で待望の妊娠を果たすが、報告した夫から思わぬ反対を受け人生の岐路に立たされる。そんな中、彼女が祖父母から譲り受けて住んでいるアパートのかつての住人が1942年のヴィシー政権によるユダヤ人迫害事件で検挙されたユダヤ人で、その内の10歳の娘・サラが収容所から脱走していた事を知る。ジュリアはサラの足跡を取材する事に。本書の感動を訳者の高見浩は次のように述べている。「物語は最後、ある語らいを通して、静かな鎮魂の祈りに昇華する。その時少女の名前は未来への架け橋となって、希望のこだまを読む者の胸に響かせるに違いない」。
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