誰もいないホテルで

新潮クレスト・ブックス

ペーター・シュタム / 松永 美穂

2016年7月29日

新潮社

1,870円(税込)

小説・エッセイ

湖と丘陵の土地に暮らす人々に訪れる、日常を揺るがす出来事。研ぎ澄まされた文章、巧みな構成、温かな眼差し。世界で愛読されるスイス人作家による10の物語。

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toruo

(無題)

-- 2022年05月12日

スイスの作家の短編集。表紙と新潮クレストなら外れないか、と思って。タイトル作が非常に印象深くて…営業再開してると聞かされて山奥の湯治場に静かな環境を求めて赴いた主人公、ホテルには他に客がおらず、ホテルの人間として振る舞う謎の女がいるだけ。電気も水道も再開しておらず食事は缶詰のみ。しかししっかり宿帳への記入と宿泊代は正規やされるという。違和感を覚えつつもなんとなく滞在してしまう…という話。ほかの作品もだいたいこんなトーンで決して明るく心弾む感じではない、かといって陰鬱とも違う独特な印象。他にはリノベされた工場跡地の警備員の話と音楽フェスを近所で開催される孤独な有機農家の若者の話が印象に残った。いかにも欧州という感じで明るく楽しくみたいな作品があまり好きではない、という人にはおすすめできるかな。自分はじゅうぶん楽しめました。

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