ジュリエット
新潮クレスト・ブックス
アリス・マンロー / 小竹 由美子
2016年10月31日
新潮社
2,640円(税込)
小説・エッセイ
長距離列車で乗りあわせた漁師に惹きつけられ、やがて彼のもとで暮らしはじめる大学院生のジュリエット(「チャンス」)。娘が生まれ、田舎の両親を訪ねるが、父母それぞれへの違和感にこころは休まらない(「すぐに」)。やがて夫は諍いのさなかに漁に出て、突然の嵐で遭難。つねにそばにいてくれた最愛の娘は、二十歳のときに失踪し、行方知れずのままだ。いまやバンクーバーで人気キャスターとなったジュリエットは、ある日、娘の消息を聞くー(「沈黙」)。以上、マンロー版「女の一生」ともいえる“ジュリエット三部作”のほか、ふとした出来事でゆすぶられる人生の瞬間を描いて、マンローの恐るべき技量が冴えわたる短篇小説集。
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toruo
(無題)
素晴らしい短編作家の邦訳最新。これはしかし邦題が良くない。全八編あるうちの三編がジュリエットという女性を主人公とした連作で、それを元にアルモドバルが映画化するのでこういうタイトルにしたのだろうけど…。 この短編集の原題はRunawayで全体としてはやはりそちらの方がしっくりくる。 基本的には全ての作品がなんらかの別れとその結果起こったこと、について語られていてそれがこの作家特有のトーンで暗くなったり理屈っぽくなったりせずさらりとそれでいて何か印象に残る感じでまとめられている。 作者本人はノーベル賞も受賞し、また高齢でもあることからこれが最後の作品とか言ってるそうだけどまだまだ描いてほしい、と欧米の短編好きとしてはそう思う。面白かった。
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