アマノン国往還記

倉橋由美子

1986年8月31日

新潮社

2,093円(税込)

小説・エッセイ

本書は、一神教の支配する「モノカミ世界」から「アマノン国」という「究極の女性化社会」へ布教のために派遣されるPの冒険記になっています。アマノンがどんなところか、そこでPは何をするか等々については、読者の想像力にお任せするとして、作者の最大の希望は、この小説がまずは「アマノン国探訪記」として楽しく読まれることです。それがどこかの国の話に似ていたとしても、別に諷刺のつもりではありません。全体を読み通すことが長い蛇の体内を通り抜けていくような体験になる、といった小説ですが、この蛇がまた「メビウスの輪」よろしくねじれていて、絶対に割り切れない不条理が残るような構造になっています。でもとにかくアマノン国という予宮内的世界が存在することを信じて下さい。

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